士道一息
〜近藤 勇〜
意味: 天然理心流伝書によると、剣道本来の発声は相手に対するもの でもなく、自分の気持ちを高揚させるものでもない。自然に同化 して一つになろうとするものである。その結果が自分を奮い立た せて、相手を萎縮させるものである、ということ。 近藤勇はそれを実際にした者といわれている。
※近藤 勇(こんどう いさみ) →1834年生まれ。幕末、新撰組で名を馳せた人。
十分の負は十分の勝
〜樋口 定次〜
意味: 人の殺傷を目的としないで、自衛のための剣の流派として、 負けることに勤めて、勝つことを知る修行をするものである、 とした。
※樋口 定次(ひぐち さだつぐ) →徳川時代初期の人で、群馬県吉井町に伝わる馬庭念流をおこした人。
剣道を科学的に研究せよ
〜高野 佐三郎〜
意味: 今日は何もかも科学的に研究しなければならない時代である。 とともに多数の青少年を教育するという重大な責任を持っている のであるから、自己の技術を磨くとともに理論武装、頭を養うこと が大切、ということ。
※高野佐三郎(たかのささぶろう) →1862年生まれの範士。剣道教育に多大なる貢献をした人。
勝つより負けざるを知る 「多年修練の功をもって、未だ人に勝つことを知らず といえども、人に負けざる事を悟り得たり」
〜桃井八郎佐衛門〜
意味: 試合の勝ち負けなど問題ではない。「勝つ」より「負けない心」と それに対する技量を鍛えることが大切だ、ということ。
※桃井八郎佐衛門(ももいはちろうざえもん) →1724年生まれ。江戸時代、3大道場の1つ、士学館を創設した人。
最高に到達せんと欲せば、最低から始めよ
〜A・カーネギー〜
意味: その日そのときに与えられたことをこなすことが、将来の成功の糧となる、ということ。
※A・カーネギー →アメリカの鉄鋼王といわれる大富豪。ニューヨークのカーネギーホールなどを造り慈善事業をおこなった事でも有名。
隗より始めよ
〜故事〜
意味: 本来は「賢者を集めようとするならば、まず劣ったものを優遇することから始めよ」という意味。現在は転じて、「自分からまず行動を始めよ」という意味。